『修兵、あたしを喰べて・・・?』

『いッ・・・・良いのか?』

『修兵だから良いの・・・・・早く・・・』

・・・・!』




















・・・・・ジリリリリリリリリリリリリンッ



・・・・・・ジリリリリリリリリリリリリンッ













・・・カチ・・・




















「・・・んぁ・・?」




































正夢





















「朝・・・か・・?」










のそっと起き上がり、目を擦る。


ガシガシと髪の毛を掻いて、辺りを見回す。


紛れも無く、自分の部屋。





窓からは眩しいくらいの朝日が差し込む。



窓際に立てかけてある斬魄刀がオハヨウと挨拶するように輝いていた。










・・・ようやく、先程の夢のような出来事が、






・・・ホントの夢だったと気付く。





















「・・・そうだよなぁ・・・があんなに積極的に迫ってくるわけねェし・・・」
















しかしさっきのは色っぽかった・・・。














修兵は一人、ブツブツと呟きながら死覇装に手を伸ばした。


しっかりと帯を締め、パチンと両頬を叩き目を覚ます。




時計を見ると、仕事の時間まで一時間もあった。





とりあえず、檜佐木は廊下でも散歩しようと考えた。













静かに襖を開け、辺りを見回す。


副官補佐や、その下の階級の隊員が何名か忙しそうに走り回る音が聞こえる。





朝からご苦労なこった。





そんなことを呑気に考えながら、廊下に出た。












冬の寒さが、檜佐木のノースリーブの肌を叩く。


だが、そんなのもお構いナシに檜佐木は歩き出した。

















向かう先は・・・




























の部屋・・・だよな・・・」



















うん。と一人で納得しながらへの道を歩く。













もしも肌蹴て寝ていたら・・・














・・・ヘンな妄想付きで。































――――――――――――――――…トントン。






の部屋の襖を静かにノックする。



檜佐木は、朝に弱いがこんなに早く起きてるわけないというのを承知で来た。


そっちの方が、勝手に入る良い口実になるから。





檜佐木は何気に確信犯。



















「…〜…入るぞ〜…」













返事が無いことを良いことに、の自室に入る。




すると、直ぐ布団に眠るの姿が目に入った。






檜佐木は、そろそろとに近付き、顔を覗き込んだ。






















『…超可愛い…!』



















まるで、天使が眠っているかのような寝顔。



長いまつげが綺麗に弧を描き、少し潤った唇は挑発しているかのように半開き。



檜佐木は叫びたい気持ちを押さえ、の頬に優しく口付けをした。




ちゅっと軽く音を立てて離れる唇。



ほんのり赤いのほっぺたには、淡い跡が残った。


















『これを首筋とか胸元に付けてなァ〜』










まじまじとのほっぺを見つめる檜佐木。


視線を少し落とすと、肌蹴た胸元がチラリ。


微妙な胸の谷間が理性を揺らす。



真っ白な首筋は、以前残した跡が綺麗に消えている。







肌にそっと指を滑らすと、抵抗するモノがないガラスを触っているかのようにスベスベだ。
























…」




「……ん…修…?」

え!?…起きてたのか…?」

「……んッ…」

「!!」













微かに感じる檜佐木の感触に、は少し声を漏らした。



が、起きているわけではない様子。



檜佐木はホッと胸を撫で下ろした。





けど、心臓はバクバク言っていた。





















『いきなりあんな声出すなよ…理性が…!の所為になるんだぞ!』












檜佐木は、無抵抗なを睨んだ。



安らかに眠る姿は、まるで眠り姫。






キスしたくなる王子の気持ちが良く分かる。








檜佐木はまた一人で納得しながら、の髪の毛を梳いた。


サラサラと指をすり抜ける。




昨晩のシャンプーの香りが鼻を掠める。





梳いている檜佐木の方が気持ち良くなった。
































「……修…あたしを……抱いて…?」



























の口からふと零れた言葉。




檜佐木はビクッとしながらを覗き込んだ。




















―――――――…寝てない!



























不規則に吐く息。


微かに揺れてるまつげ。



どんどん熱が上昇する肌。




























…起きてたのか…?」

「ん…早く…抱いて…」

「!!///」

「……待てないよぉ…」

「…もう…遅いからな。」




















檜佐木は、生唾を飲み、の死覇装に手を掛けた。




少しずらすと、直ぐに真っ白な胸が露になる。







檜佐木は、吸い込まれるようにの胸に口付けた。



優しく、感触を楽しむように。



















「あっ…修…あぁん…はぁ…」











優しい愛撫に、の唇からは快感の声が漏れる。



檜佐木は、その声に理性を奪われた。





空いた手で片方の胸を揉み上げ、形を変える。




舌で胸を舐め回す。





その度にビクンと反応するの身体。



妙に色っぽく捩れる身体に、檜佐木はどんどん跡を残した。























「寝起きも…悪くないっ…ね…?」

「あぁ…最高。」

「あたしもっ…修…気持ち良いっ…」

「……/////」















の熱を帯びた吐息は、部屋を満たす。



檜佐木の欲情も高ぶらせる。






の声は何よりの媚薬だと、檜佐木は改めて思った。






























「大好き…修…」

「俺も…」

























二人は、深く濃厚な口付けを何度も交わした――――――――――――――……





















































「…やっぱり正夢だったのか…?」

「え?何のこと?」

「いや…」

「???」












事情が終わり、二人で布団に包まっていた。


勿論、裸で。



改めて触れ合う肌は、少し熱い。




は、良い身体つきの檜佐木の胸板に擦り寄った。









檜佐木は、それに応えるようにの髪の毛を撫でた。



























「…修が恋人で良かった…」

「俺も…お前じゃなかったらこんなにハマらなかったぜ」

「ふふッ…」



























二人で和んでいる途中。



の部屋に高い音のベルが鳴り響いた。




















―――――――――――――ピピピピピピピピピピッ






―――――――――――――ピピピピピピピピピピッ



























「…もしかして…llll」

「…仕事の時間…だよな?lll」

「「・・・・・・・・・・・・」」





















「「休もうッ!」」






























…その後、二人は仲良く休みました。




は腰痛。



檜佐木は疲労で。






















勿論、檜佐木はズル休みだということがバレたけど。






























良い正夢を見たな……






























檜佐木は改めてそう思った。






また見たいな…なんて妄想想像もしながら。


































          






END










**後書き**


微エロ…で・・・済みましたか?(笑
最近どうも裏志向に走ってる管理人ですvv(何よ

ちょっとエロい修を描いてみたかったんです…ホント、石とか投げないで下さいって…

一応、これはスピッツの正夢を題材にしてみたんです。
歌詞の内容とは全く違いますけど…(死
正夢を見たことがないから、見てみたいなァ〜って思ってたら、思いつきました。
かなり違う方向に走りましたが。(笑


ではでは、管理人はとりあえず逃げます〜。

2005.02.12.       管理人  まるこ。